キリンも眠る

待ちぼうけ

穴がいくつも空いたサンダル 2022/07/24

仕事の日よりも早く起きて、川へ向かう。今日は初めてのラフティング。

すっかり夏だけれど水温は冷たいので、ウェットスーツを着て、クロックスみたいに穴がいくつも空いたサンダルに履き替える。脱げないように小さめのサイズのサンダルを選んだら、足と靴がフィットしすぎて、穴から入ってきた砂利が出ていかなくて痛かった。

 

6人ほどのグループでボートに乗り込む。各ボートにひとりガイドの人がつく。ガイドの人が見たことないくらい筋骨隆々で、アウトドアアクティビティが好きそうだな、と当たり前の感想を抱いた。

ここ数年でアウトドアアクティビティの面白みが分かってきた気がする。昔はいっさいスリルを感じたくないと思っていた。人は変わる。再来年くらいには空からダイビングしているかもしれない。

 

そのあとはBBQ。

外では食欲がわかない気がする。用意された量は絶対に少ないと思ったのに、結局野菜は食べ切れなかった。

水に浸かっていたせいで疲れて、食べている間もずっと眠かった。

筋骨隆々のガイドさんは平日は別の仕事をしていて、このあとは太鼓の練習に行くらしい。体力が段違いだな。

 

帰りは温泉に入る。露天風呂で空を見上げると、夏の日差しが眩しかった。湯船にも反射している光を見ていると、なぜか急に、あと何度か息をしたら数年が経っているんじゃないか、と思った。この光を忘れない気がした。でも実際は明日にも忘れるかもしれなかった。日常と非日常の落差にのぼせてしまいそうだった。

ぼんやり水面を眺めていると、どうしたん、と訊かれた。

ちょっと考えごとしてただけ、と応えた。

 

帰ってきて足の甲を見ると、サンダルのせいだろう、丸い点々の形に日焼けの跡が残っていた。